脂肪を燃焼する野菜スープのレシピと医学的根拠

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脂肪燃焼野菜スープ
「心臓や他の外科手術を受ける人が手術の前に短期間で脂肪を落とすために考えられた」とされる脂肪燃焼効果のある野菜スープダイエットをご存知でしょうか?

インターネットの口コミでは7日間で最大8キロも体重が減ったとされ、1週間でやせる方法として有名です。

このダイエット方法は野菜スープを中心とした決められたメニューを1週間食べるだけでやせられるという簡単なものです。

この記事では、脂肪を燃焼させる野菜スープのレシピと、その医学的根拠について紹介します。

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7日間守らなければならない4つのルール

この1週間野菜スープダイエットを行うときには、守らないといけない4つのルールがあります。

①お酒は飲んではならない

最後にアルコールを摂取してから、24時間以上経ってからはじめること

②飲み物はカロリーを含まない水、お茶、コーヒーだけ

ただし果汁100%のジュースはOK

③油を使った揚げ物や小麦製品は食べてはならない

パンやうどんなど炭水化物は禁止です

④牛肉、豚肉、鶏肉や煮魚は決められた日のみ食べても良い

その際、脂身や皮は除きましょう

脂肪燃焼効果のある野菜スープはいくら飲んでも構いません。

簡単な脂肪燃焼野菜スープのレシピ

野菜スープのレシピは簡単

材料として次のものを用意します。

キャベツ:1/2個

玉ねぎ:大きいもの3個

ピーマン:大きいもの1個

ホールトマト:1缶

セロリ:1本

コンソメ:適量

作り方は次のとおりです。

①野菜を食べやすい大きさに切る

②鍋に切った野菜とホールトマト、コンソメをいれる

③材料が浸るくらいに水を入れて10分煮る

④塩コショウなどの調味料で味付けして完成

調味料は自由なので、カレー粉やガーリックパウダー、バジルや柚子胡椒、お酢などカロリーの少ないもので味付けを変えても良いでしょう。

野菜スープダイエットの手順

次に野菜スープダイエットの1週間のやり方を示します。

第1日目:スープと果物のみの日

水分は、水か果汁100%ジュースのみ。果物はバナナ禁止です。

第2日目:スープと野菜だけの日

野菜の調理に油を含んだものを使ってはいけません。果物は全て禁止です。茹でたジャカイモは少量ならOKです。豆類やコーンは禁止です。

第3日目:スープと野菜と果物だけの日

この日はジャガイモとバナナは禁止です。

第4日目:スープとバナナと無脂肪乳の日

バナナ3本と無脂肪乳500 mL はOKです。

この日は水を普段よりも多めに飲みましょう。

第5日目:スープとお肉とトマトの日

油のないお肉(牛肉、豚肉、鶏肉か煮魚)を400 g 食べること。

この日も水を多めに飲みましょう。

第6日目:スープと牛肉と野菜の日

ジャガイモは禁止ですが、牛肉の量に制限はありません。

第7日目:スープと玄米と野菜と果汁100%ジュースの日

全ての摂取量に制限はありません。

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脂肪を燃焼させる野菜スープダイエットの利点と問題点

この野菜スープには脂肪燃焼作用があり、飲めば飲むだけ脂肪が燃えるとされています。

また野菜スープ自体のカロリーが非常に低いため、いくら飲んでも大丈夫なところが利点とされています。

しかし、このダイエット方法には2つの問題点があります。

①タンパク質が足りない

1日に必要なタンパク質の量は、除脂肪体重 (kg)× 1 g です。

体重60 kg の女性だと1日48 g 程度ですが、このレシピでは全く足りません。

そのため、このダイエットを続ければ続けるほど筋肉が失われていくことになります。

②必要なエネルギー量が足りない

1日に最低限必要なエネルギー量は、軽い活動レベルの30代女性で1600 kcal とされています。

このエネルギー量を下回るとエネルギーを消費する筋肉が分解され、脳の機能も低下していきます。

このレシピでは1日1000 kcal 程度ですので、全く足りないことになります。

野菜スープダイエットの大きな効果

この2つの問題点は、体重を減らす場合には利点になります。

体の構成要素の中で最も重いものは筋肉ですので、野菜スープダイエットをすれば急激に体重を軽くすることができます。

ただし基礎代謝の低下によるリバウンドや、落ちなかった脂肪は体にそのまま残ることになるため、ダイエット成功とはとても言い難いです。

脂肪燃焼野菜スープダイエットの医学的根拠

最後に、この野菜スープダイエットの医学的根拠について紹介します。

記事の冒頭でも述べましたが、このダイエットは「心臓や他の外科手術を受ける人が手術の前に短期間で脂肪を落とすために考えられた」とのことです。

では、いったい誰が考えたのでしょうか。

外科手術を受ける患者さんの脂肪を落とすのであれば、考案者は医師でしょうか?

それとも看護師か栄養士の方でしょうか?

実は、誰がこのダイエット方法を考えたのかは不明です。

アメリカでは、1990年代にこのダイエット方法がメイヨークリニックダイエットやマイアミ心臓研究所ダイエットの名前で流行しましたが、メイヨークリニックやマイアミ心臓研究所がこのダイエット方法を開発したという報告はありません。

1980年代には、この野菜スープダイエットはまた別の名前で広まっていて、歴史をたどれば1950年代に初めて情報が出回ったようです。

もちろん当時は、心臓云々の話はついていませんでした。

よって、このダイエット方法には医学的根拠はありません。

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まとめ

脂肪を燃焼させる効果は不明ですが、非常に少ない摂取カロリーで生活することで体重の減少が期待できます。

しかし大事な筋肉から先に分解されるであろうことから、健康的なダイエットには不向きだと考えられます。

野菜スープ自体の食物繊維量は豊富なため、1週間ではなく1日程度の腸内環境の改善やデトックス(毒出し)を目的としたプチ断食ダイエットとして取り入れることをおすすめします。

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