糖尿病になりやすい?コレステロールを下げる薬スタチンの副作用とは

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コレステロールを下げる薬

血液中のコレステロールを下げる薬であるスタチン(Statin)は、高コレステロール血症の効果的な治療薬として世界中で広く使われてきました。

スタチンは化合物名であり、薬としてはリピトール(アトルバスタチン)、リポバス(シンバスタチン)、クレストール(ロスバスタチン)、バイコールやセルタ(セリバスタチン)、メバロチン(プラバスタチン)といった名前で販売されています。

スタチンは血中コレステロール値を劇的に下げる(約半減)ため、心血管や脳血管にダメージを与えて心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化を予防する目的のために数多く処方されています。

しかし適切な減量や食事制限をせずに薬によって強引にコレステロールを低下させることは、体にとって必ずしも自然なことではないようです。

この記事ではスタチン薬剤の摂取が糖尿病を引き起こすとする研究を紹介します。
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Reference:Henna C., et al., Diabetologia. 2015. Increased risk of diabetes with statin treatment is associated with impaired insulin sensitivity and insulin secretion: a 6 year follow-up study of the METSIM cohort.

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特定のスタチン薬を飲んでいる人は2型糖尿病に1.46倍なりやすい

薬でコレステロールを下げたことによる副作用として、筋肉の分解促進、補酵素の産生減少、記憶力の低下などが報告されています。

なかでもスタチン系薬剤を飲んでいる患者さんたちの糖尿病と診断される割合が高いことが、これまでも問題視されてきました。

フィンランドのイースタンフィンランド大学(University of Eastern Finland)のMarkku Laakso教授らは、スタチンの摂取によって本当に糖尿病になりやすいのか調査を行いました。

教授らは、血中コレステロール値を下げるためにスタチン類を処方されている患者さん8,749人(45-73歳、全て男性)のデータを分析しました。

5.9年間の調査期間のうちに625人が糖尿病と診断されており、なんとスタチン服用量に比例して糖尿病発生率が増加していることがわかったのです。

体重や腹囲、生活習慣(運動、喫煙、飲酒)による糖尿病のリスクを差し引いても、スタチンを飲むことで糖尿病にかかるリスクが46%増加していました。

では、なぜスタチン系薬剤を摂取することで糖尿病になりやすくなってしまうのでしょうか。

スタチンはインスリン感受性とインスリン分泌量も低下させる

博士らの研究によると、スタチンを処方されている患者さんたちは普通の人たちと比較して、インスリン感受性が24%減少、インスリン分泌量も12%減少していました。

インスリンは体内に取り込まれた糖をエネルギーとして使用するために必要なホルモンです。

インスリン感受性が低下するということは、インスリンがあっても筋肉や組織が糖をエネルギーとして使うことができないということです。

インスリン分泌量が低下するということは、インスリンが不足して筋肉や組織が糖を吸収することができないということです。

このため血糖値が下がらずに上昇を続けた結果、2型糖尿病を発症しやすくなるのだと考えられています。

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まとめ

この記事では、血中コレステロールを下げる薬であるスタチン系薬剤の副作用である糖尿病リスク上昇に関する研究を紹介しました。

血中コレステロールを下げることは、動脈硬化を防いで死に直結する心筋梗塞や脳梗塞、心不全を予防する効果があります。

一方で本剤は、体内のインスリン機構に少なからぬ障害を引き起こし、糖尿病の危険性を高めてしまうようです。

血中コレステロールの高さが気になるのであれば、運動や食事療法によって体重を減らすことで、薬に頼るよりもさらに健康的な生活を手に入れることができます。

本サイトでは様々なダイエット方法について科学的医学的な考察を交えて紹介していますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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