地中海式の食事が腎臓に良い科学的証拠とは

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腎臓病

地中海風の料理を食べる地中海式ダイエットが、腎臓病の発症や腎機能の低下を予防するという研究が発表されました。

腎臓は体内の老廃物の排出や血圧の調整、体液やイオンバランスの安定など重要な働きを担っている大切な臓器です。

そのため腎機能が低下すると、定期的な人工透析や腎臓移植手術を受けなければなりません。

腎機能を維持するためには、腎臓は体に摂取した食事の塩分を処理する役割があるため、腎臓にいい塩分の少ない食べ物をとり、腎臓に悪い塩分の多い食べ物を避けることが必要になります。

では具体的には、どのようなレシピの料理が腎臓病の予防や機能の改善に効果があるのでしょうか。

この記事では、地中海式のダイエットを行うことで慢性腎不全にかかるリスクを半減できたとする研究を紹介します。

[photo credit: MilitaryHealth via photopin cc]

Reference:Khatri M., et al., Clin J Am Soc Nephrol. 2014. The Association between a Mediterranean-Style Diet and Kidney Function in the Northern Manhattan Study Cohort.

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地中海式の食事は慢性腎臓病を50%、急性腎機能不全を42%予防する

アメリカのコロンビア大学(Columbia University)のMitchell Elkind准教授らは、食事療法によって腎臓病の発症を抑えられないか調査を行いました。

ニューヨーク市マンハッタンの900人(女性59%、男性41%、平均年齢64歳)を対象に、地中海式ダイエットを行った頻度と腎臓病の発症率を1993年から2008年にかけて6.9年間の分析を行ったところ、普段から地中海料理を食べているほど、腎臓病になる割合と急性腎不全になる割合が少なかったのです。

腎機能の指標であるeGFR(糸球体濾過量)によると、地中海料理を食べる回数が多い人ほど、能力の軽度な低下を示すGFR60以下になる比率が低下していました。

eGFRは血清クレアチニン値からも換算できるので、健康診断などで高い値が出ている方は注意が必要です。

実験の参加者を5分割した中で最も地中海式の食生活を送っていた人たちは、慢性の腎疾患にかかる確率が5割低下し、急性の腎障害になる危険性が42%に減っていました。

では、なぜ地中海式ダイエットには腎臓病や腎炎を予防したり改善する作用があるのでしょうか。

数多くの効果がある地中海式ダイエット

地中海式ダイエットをすることで様々な健康上の利点があることが最近の研究でわかってきています。

具体的には、減量、心臓疾患の予防、血圧の低下、糖尿病リスクの減少などです。

地中海式ダイエットとは、その名の通り伝統的な地中海風の食事をするダイエット方法です。

素材として果物、野菜、魚、豆類、オリーブオイルに代表される不飽和脂肪酸を多く使い、赤身肉や人工的な加工品、甘味料を避けることを勧めています。

腎機能の低下を予防するためには、肥満による糖尿病の発症を防ぎ、長期間の高血圧状態を治療することが大切です。

地中海式の食事療法の大きな効果は、イオンバランスを整えることと脂肪を落とすことです。

この2つの作用によって血圧が低下するため、地中海式ダイエットには腎臓病の悪化を予防する効果があるのです。

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まとめ

この記事では、地中海式の食事をとるほど慢性腎臓病や急性腎不全の危険性を予防できるとする研究を紹介しました。

腎機能を低下させないためには、日々の食事療法による改善が重要です。

地中海式の食事はダイエット効果と血圧を下げる効果によって、腎臓を守る作用があります。

おいしい地中海式の料理を食べることで、腎臓病のリスクを下げることをオススメします。

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