抗生物質は1年で6%以上も脂肪を増やしてしまう!大切な腸内細菌叢の形成時期とは

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抗生物質

腸内細菌のバランスが崩れると太りやすくなることはご存知ですか?

腸内細菌は食生活やストレスによって簡単に乱されてしまうため、日々の生活の中で腸の健康を保つことが大切です。

腸内細菌を整えるには、善玉菌であるビフィズス菌の摂取によるプロバイオティクスや、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖の摂取によるプレバイオティクスが有効です。

では細菌を殺してしまう抗生物質(抗菌薬)を飲んで腸内細菌が死んでしまったら、どうなってしまうのでしょうか。

それが細菌たちが腸に住み始めたばかりの幼い時期だったとしたら?

この記事では、幼年期に抗生物質を長期間投与すると成長後も太りやすくなるとする研究を紹介します。
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Reference:Cox LM., et al., Cell. Altering the Intestinal Microbiota during a Critical Developmental Window Has Lasting Metabolic Consequences.

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幼児期に抗菌薬を飲んでいると成人後に1年で6%以上も脂肪の量が増える

アメリカのニューヨーク大学(New York University)のMartin J. Blaser教授らは、腸内細菌叢が形作られる出産後から幼年期に抗生物質をとることが将来の肥満に影響するのか実験を行いました。

実験用のマウスC57BL/6に出産前からわずかな量の抗菌薬を与え、出生後も抗菌薬を飲ませ続けました。

その結果、メスのマウスはヒトの20歳相当時に、抗菌薬を飲んでいないマウスよりも週に0.13%脂肪がつきやすくなっていました。

オスのマウスはより若いヒトの16歳相当時から、週に0.15%脂肪が蓄積しやすくなっていました。

たった0.13%と思われるかもしれませんが、女性の場合は年間で6.76%も体脂肪が余分に増えてしまいます。

男性の場合は7.8%も余計な脂肪がつく計算になります。

どうして、こんなにも太りやすくなってしまうのでしょうか。

幼年期は腸内を整える大切な時期

腸内細菌は生まれたときから少しずつ獲得されていって、徐々に安定した腸内環境を形成していきます。

この大事な期間に抗生物質によって腸内細菌が殺されてしまうと、腸内のバランスが崩れてしまいます。

そして崩れた腸内環境は長い期間にわたって代謝に影響を与えます。

腸内細菌叢を早期に改善するために、腸を健康にするプロバイオティクスやプレバイオティクスを行う必要があります。

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抗菌薬マウスの便を移植すると普通のマウスも太りだす

教授らは崩れた腸内細菌バランスが正常な腸内細菌に与える影響を調査するため、抗菌薬を投与したマウスの腸内細菌を、健康な成人後のマウスの腸内に移植する実験を行いました。

その結果、驚くべきことに除脂肪体重は増えていないのに体重が毎日0.078g、脂肪が毎日0.058g増えるようになってしまったのです。

このマウスの平均体重は25gですので、体重60kgの女性に換算すると、なんと1日に体重が1.87kg脂肪が1.39kgずつ、どんどん太っていくことになるのです。

ひどい下痢や便秘を改善するために、健康な近親者の便を移植する治療法がありますが、腸内細菌にはこれほどまでに大きな力があるのです。

まとめ

この記事では、抗菌薬によって乱された腸内環境は長期にわたって回復せず、脂肪の増加を促してしまうとする研究を紹介しました。

崩れてしまった腸内細菌バランスは自然には回復できません。

善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌を食べたり、腸内環境を改善する食物繊維やオリゴ糖を食べて、早期に腸内細菌を元気にすることをオススメします。

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