メチオニンはヒト細胞の分化多能性を維持する効果がある

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ブラジルナッツ

ヒトの体内で作り出すことのできない必須アミノ酸の1つ。

それがメチオニン(methionine, メサイオニン)です。

写真のナッツ類や肉類(牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉)、多くの穀物類に含まれています。

そのため健康的な生活をしていれば不足することはありません。

ただしカロリー制限をして摂取量そのものが減ってしまうと当然ですが足りなくなってしまいます。

メチオニンには、ヒトの体中で多くの大切な役割を担っています。

この記事では、メチオニンのそれらの役割に加えて、新たに報告されたヒト細胞の分化多能性を維持する効果についてもご紹介していきます。

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メチオニンが守るあなたの体

メチオニンの大切な役割として、次の4つがあります。

肝臓の機能を高める

メチオニンはアルコール摂取時に肝臓の機能を高め代謝を促進します。そのため、アルコールを飲みすぎると不足しがちです。

アルコールによる結腸癌の発生を予防するとの報告もあります。

また血中コレステロール値を下げる効果も有しています。

アレルギー症状と変形性関節症、喘息を緩和する

メチオニンは血管透過性亢進、線分泌促進などの薬理作用によりアレルギー反応や変形性関節症の原因である炎症反応を引き起こすヒスタミンの血中濃度を下げる効果があります。

またヒスタミンには平滑筋収縮作用があるため、これを防ぐことにより喘息症状も抑えられます。

毛髪と爪を強く育てる

メチオニンは側鎖に硫黄を持っており、さらにシステインの材料となることから、アミノ酸を強固に結合させるジスルフィド結合を作ります。

これにより、できあがったタンパク質はとても強いものとなり、抜けにくい毛髪や割れにくい爪を育て予防することができます。

うつ症状を改善回復させる

メチオニンはうつ症状が起こる際に減少している脳内の神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン)の原料となります。

十分な量の材料を提供することで、これらの脳内物質の量を増やすことができます。

またパーキンソン病に対する効果についても研究がなされています。

そして最近報告されたのが、今回紹介するヒト細胞の分化多能性を維持する機能です。

ヒトES細胞、iPS細胞を生育させる

細胞の分化多能性とは、その細胞がヒトの体のどんな細胞にもなることができる能力のことです。

その能力は受精卵から取り出したES細胞(胚性幹細胞)か、人工的に山中因子を導入したiPS細胞(人工多能性幹細胞)にしかありません。

熊本大学発生医学研究所の多能性幹細胞分野の粂昭苑教授らの報告によると、ヒトのES細胞やヒトのiPS細胞を育てるときにメチオニンが不足すると細胞死が起こるとのことです。

細胞を育てる液からメチオニンを取り除くと、5時間後には細胞数の減少が見られ24時間後には細胞周期が停止し細胞が死んでしまいます。

この現象は、がん抑制遺伝子であるp53が強く働いて起こることがわかっています。

さらにメチオニンの代謝産物であるS-アデノシルメチオニン(S-adenosylmethionine, SAM, SAM-e)の不足が決定的となります。

つまり、これらの多能性幹細胞を維持するためにはメチオニンもしくは、S-アデノシルメチオニンが必要不可欠ということになります。

この研究によると培地中のメチオニン濃度が25μM以上必要とのことなので、もしメチオニンをサンプリメントのみから摂取するとして、吸収率を仮に100%とし体重70 kg の男性を対象とすると、1日157 mg 以上の摂取量が必要となります。

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まとめ

メチオニンには、次の5つの重要な役割があります。

①肝臓の機能を高める

②アレルギー症状と変形性関節症、喘息を緩和する

③毛髪と爪を強く育てる

④うつ症状を改善回復させる

⑤胚性幹細胞、人工多能性幹細胞を生育させる

通常のヒト体内にも細胞系列は固定されていますが、多様な細胞に分化できる多分化能を持つ幹細胞があります。

神経幹細胞や皮膚幹細胞、造血系幹細胞や間葉系幹細胞などです。

これらの幹細胞は多分化能を維持したまま日々増殖を行っています。

もし幹細胞が無くなってしまえば、体は新しい細胞を供給してもらうことができません。

多分化能を持つ幹細胞の維持にメチオニン、S-アデノシルメチオニンが必要不可欠かどうかはまだ不明ですが、多くの有用な効果を持つこの必須アミノ酸の不足には注意しなければならないでしょう。

メチオニンの購入はamazonまたは楽天市場をオススメします。

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