高血圧やむくみだけ?塩分の取りすぎは肝硬変と肝臓がんの原因になる

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塩分の多い料理

塩分の取りすぎは、体に様々な悪影響を及ぼします。

日本食は世界的に見ても塩分の量の多い料理が多く、日本国内の1日の塩分摂取基準量は10グラム以下となっていますが、世界標準では5グラムという日本の半分の量に定められています。

塩を毎日の生活の中で過剰摂取し続けることは、高血圧やむくみといった良く知られている症状だけではなく、もっと深刻な病気を引き起こすリスクがあります。

Wang G., et al., J Agric Food Chem. 2016. Liver Fibrosis Can Be Induced by High Salt Intake through Excess Reactive Oxygen Species (ROS) Production.

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塩分は少しずつ肝臓を破壊して肝硬変と肝臓がんの原因になる

塩分を過剰に摂取することは、高血圧のリスク要因となることは良く知られています。

いわゆる『血がドロドロになる』という状態で、血液がうまく血管を流れることができなくなるため、血を流そうと押し出す圧力が高まることで高血圧になるのです。

高血圧は、将来の心筋梗塞や脳卒中など、生命に関わる病気のリスクを高めることが知られていますが、高血圧自体が体に不快な症状などを引き起こすわけではないため、積極的に治療しない方が多いという問題があります。

中国の大学(Jinan University)のXuesong Yang 博士らのグループは、塩分の多い食生活が、高血圧以外の病気を引き起こすのか実験を行いました。

博士らは、塩分の多い食事を食べさせたマウスの肝臓を解剖したところ、肝臓の線維化が進行していることを発見しました。

肝臓の線維化とは、肝臓細胞が死んだ跡に細胞の周りの線維質(コラーゲン)が残った状態を指します。

この肝臓中のコラーゲンが増えてしまった状態を肝硬変と言います。

肝硬変になった肝臓は少しずつ機能を低下させて、さらに肝臓がんになる危険性も高めてしまうのです。

博士らの観察によると、塩分の取りすぎによって肝臓細胞の奇形や変形が増加し、細胞自体が死に始め、新しく生まれる細胞の数も、どんどん減ることが明らかになりました。

塩分を排出して肝硬変を予防するには果物(フルーツ)の摂取がおすすめ

進行した肝硬変を回復させるには、抗酸化物質をとることが必要です。

論文では、ビタミンCの摂取を勧めています。

これは塩分が体内の酸化ストレスを増加させたために、肝臓細胞が破壊されて、肝硬変になってしまうと考えられるためです。

さらに果物に含まれるカリウムを摂取することで、体内の過剰な塩分を排出して浸透圧を整える効果があります。

塩分の多い食事をしてしまったら、フルーツを追加することで、体の過剰な塩分を取り除くことができるのです。

バナナキウイグレープフルーツメロンなどがオススメです。

まとめ

この記事では、塩分の取りすぎが肝臓細胞を破壊して、肝硬変の原因になるという論文を紹介しました。

塩分(塩化ナトリウム)は生物に必須の化合物であり、細胞中の水の移動や神経の信号伝達に使われています。

しかし過剰な塩分は体の水分バランスを崩し、高血圧やむくみだけではなく、治療の難しい病気である肝硬変や肝臓がんの原因にもなるのです。

ラーメンなどの外食やコンビニ弁当ばかりの生活は、塩分のとりすぎにつながります。

減塩加工の施された醤油や味噌といった伝統調味料も販売されていますから、塩分の少ない健康的な食事をすることで、病気を予防することをおすすめします。

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