乱れた腸内環境はカロリーを増幅、脂肪を吸収させて肥満を促進する

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腸内環境
腸内環境を正常に保つことはとても大切です。

腸を健康に保つことで得られる効果については、過去記事の「オリゴ糖が便秘、アレルギー、ダイエット、糖尿病に有効な3つの理由」「乳酸菌の確認された便秘、アレルギー、感染、がんに関する4つの効果」でご紹介してきました。

では腸を健康に保たないことで、どんな不利益があるのでしょうか。

この記事では、腸内細菌のバランスが崩れると脂肪がどんどん増えてしまう2つの理由をご紹介します。

[photo credit: B Tal via photopin cc]

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Reference:Ley RE., et al., Nature. Microbial ecology: human gut microbes associated with obesity.
Turnbaugh PJ., et al., Nature. An obesity-associated gut microbiome with increased capacity for energy harvest.

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悪玉菌は食物からカロリーを作り出す

1つ目の理由として細菌には何もしなくてもカロリーを増やす能力があるためです。

ヒトの腸内には体にとって有用な善玉菌と悪い影響をもたらす悪玉菌が住んでいます。

ここでは善玉菌をバクテロイデス(Bacteroidetes)、悪玉菌をフィルミクテス(Firmicutes)とします。

太っているヒトの腸内では痩せている人に比べてフィルミクテスの割合が多いことが報告されています。

このフィルミクテスには腸内で食べ物を発酵させる能力があります。

つまり普通に食べた食物から更にカロリーを生み出してしまうのです。

きちんとカロリー計算していても乱れた腸内環境ではフィルミクテスが勝手にカロリーを増やしてしまう。

これではいくらカロリーを制限しても意味がありません。

悪玉菌は胆汁酸を強化して脂質の吸収を高める

2つ目の理由は細菌には胆汁酸を作り変えて脂質を吸収しやすくする能力があるからです。

胆汁酸は肝臓で作られて消化管内に分泌される酸で食物に含まれる脂肪をミセル化(油を細かい滴にすること)により消化管から脂肪を吸収しやすい形に変える働きがあります。

ミセル化しなかった脂肪は体に吸収されずに体外に排出されます。

脂肪をどんどんミセル化されてしまうと、本来は吸収されなかった脂肪まで体に吸収されてしまうということになります。

通常、肝臓から分泌される胆汁酸には「ケノデオキシコール酸」と「コール酸」があります。

悪玉菌のフィルミクテスの1種であるクロストリジウム(Clostridium)は、胆汁酸を代謝して二次胆汁酸と呼ばれる新たな酸を作り出します。

二次胆汁酸には「リトコール酸」と「デオキシコール酸」があります。

これらの酸の脂肪をミセル化する強さは、脂肪にくっつきやすくなる疎水性の高さによって決まります。

その強さは、「リトコール酸」>「デオキシコール酸」>「ケノデオキシコール酸」>「コール酸」の順番になります。

つまり悪玉菌によって胆汁酸が二次胆汁酸に作り変えられると、脂肪の吸収量が増加してしまうのです。

これではいくら脂肪を制限しても意味がありません。

まとめ

悪玉菌が腸内で優勢になると、次の2つの問題が起こります。

腸内で発酵が起こり食物のカロリーを増やしてしまう

胆汁酸を代謝して脂肪の吸収率を高めてしまう

これでは痩せようと思っても上手くいくはずがありません。

効率の良いダイエットのために、まず腸内細菌のバランスを整えることからはじめてはいかがでしょうか。

この記事が、少しでもあなたのダイエットのお役に立てれば幸いです。

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