なぜ高血糖は女性に多いアルツハイマー型認知症の原因になるのか

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「太っていると痴呆になりやすいって聞くけど、本当かな」

「男性より女性の方がアルツハイマーにかかるって言うけど、自分の将来が心配」

脳機能の低下によって記憶力や判断力が失われる痴呆(認知症)は、これまで出来たことが出来なくなり、自分が自分でなくなってしまうという点と、治療方法が存在せず、進行を遅らせることしか出来ないという点で、とても恐ろしく、不安に思われる方も多い病気です。

アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞に特殊なタンパク質(アミロイドベータやタウ)が蓄積して、神経細胞の接続を阻害することで、脳に少しずつ損傷を与えて、認知機能の低下を引き起こす病気です。

これまでの研究でも、太り過ぎた肥満の糖尿病患者は、加齢にともなってアルツハイマーを発症するリスクが高まることが知られていましたが、その原因については不明なままでした。

この記事では、血液中の血糖値が高い状態が続くと、なぜアルツハイマーになりやすいのか調査した研究を紹介します。

Reference:Kassaar O., et al., Sci Rep. 2017. Macrophage Migration Inhibitory Factor is subjected to glucose modification and oxidation in Alzheimer’s Disease.

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過剰な糖質は大切な脳の酵素を「糖化」して破壊する

世界中で5000万人を超えるとされる認知症の、およそ6割を占めるアルツハイマー型は、高齢者になって突然発症する病気ではありません。

脳の神経細胞に付着する異常タンパク質は、認知症になる20年以上前から、少しずつ頭の中で増え続けているのです。

イギリスのバース大学(University of Bath)の Jean van den Elsen 教授らのグループは、高血糖のままでいると脳の中でどのような変化が起こるのか調査を行いました。

すると異常に高い血糖値の血液が脳にまわることで、異常タンパク質を取り除く働きのある「免疫酵素」に糖がくっついて、働けなくなってしまうことが明らかになったのです。

この酵素に糖分が付着する反応は「糖化」と呼ばれており、さらにこの糖化反応は非可逆、つまり一度糖化されてしまった酵素は、元には戻れないのです。

つまり高血糖状態のままでいると、アルツハイマー型認知症の原因物質である「異常タンパク質」を除去する「免疫酵素」が破壊され続けるため、肥満や糖尿病の人は認知症になりやすくなると考えられます。

では高血糖による「免疫酵素」の破壊を予防するためには、どうすればよいのでしょうか。

血糖値を安定させる食事と運動療法がオススメ

高血糖にならないように血糖値を安定させるためには、次の3点を守った食事メニューを食べることが大切です。

①炭水化物、タンパク質、脂質のバランスが6:3:1

ラーメンのチャーハンセットなど、糖質と脂質だけのメニューでは、容易に高血糖になってしまいます。

糖質よりも血糖値を上げにくい、タンパク質を十分に摂取できる料理を選びましょう。

②満腹になるまで食べずに腹8分目の量を守る

お腹いっぱい食事を食べると、余分なカロリーは全て血糖値を上げるために使われます。

食べ過ぎに注意して、満足しすぎないような量にしましょう。

③糖質の吸収を抑える食物繊維を同時にとる

食べ物の消化吸収を遅くする食物繊維を、一回の食事の中でしっかりと摂取しましょう。

食物繊維を豊富に含む食材(野菜や果物、海藻やきのこ類)を使って、料理をつくることで、おいしく血糖値を下げる効果があります。

またアルツハイマー型認知症は、男性よりも女性の罹患率が高い理由として、生理によるホルモンバランスの変化があります。

この影響を最小限に留めるためには、運動習慣を身につけて筋肉を鍛えることで、過剰な糖質を筋肉に代謝させることができるようになります。

ムキムキな肉体改造は不要ですので、日常的に階段を使ったり、散歩したりといった、毎日の軽めの運動を心がけましょう。

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まとめ

この記事では、高血糖状態が続くと、脳の異常タンパク質を排除する免疫酵素が破壊されるため、アルツハイマー型認知症になりやすくなるという研究を紹介しました。

血糖値の高い肥満や糖尿病の方が認知症になりやすいことは、広く知られています。

高血糖を予防するためには、血糖値を上げにくい食事内容と食生活、食習慣が大切です。

また運動によって筋肉を鍛えることで、血糖値を安定させる助けになります。

老後に認知症にならないためにも、今のダイエットをがんばりましょう。

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