てんかん症状にも効果がある低炭水化物ダイエットの有効性とは

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てんかん症状

「てんかん」は、電気信号によって情報伝達を行っている脳の神経細胞が勝手に放電することで、意識を失うなどのてんかん発作を起こす病気を言います。

子どもの病気とか遺伝性家族性の疾患だと勘違いされている方もいらっしゃるかもしれませんが、脳の神経障害によって発生するため、成人を過ぎた大人であっても突然発症することがあり、むしろ高齢者になってからかかることが多いとされてます。

てんかん発作を起こすと突然、意識がなくなってしまうため日常生活に多大な影響を及ぼしてしまう病気です。

投薬治療によって症状の発生を抑えることが可能なのですが、現在の医療では100%発作を抑えることが出来ないことも確かです。

この記事では、炭水化物を抑えたケトン式とアトキンス式の食事療法を行うことで、てんかんの発作を9割予防できたとするアメリカの研究を紹介します。
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Reference:Klein P., et al., Neurology. 2014. Dietary treatment in adults with refractory epilepsy.

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ケトン式ダイエットとアトキンス式ダイエットは数日で効果が現れる

炭水化物(糖質)の摂取量を減らして、脂肪(脂質)とタンパク質を食べる割合を増やす低炭水化物ダイエットは、数キログラムの体重を早期に落とせる短期間ダイエットとして有効です。

その方法は大きく分けて2種類の方式があり、脂質と糖質の比率を3:1または4:1にするケトン式(ケトジェニック)と、比率を1:1にする穏やかなアトキンス式があります。

両方とも食事内容として卵、ベーコン、魚、バター、葉物の野菜を食べることを推奨しています。

いずれの方法も糖質を制限することで、体のエネルギー源をブドウ糖(グルコース)からケトン(脂肪)に替えることで、体にたまった脂肪を燃やしやすくすることで短い時間の痩身を可能にします。

そして1日の消費カロリーの2割を使う脳細胞も糖分を主なエネルギーとして消費するため、これが脂肪に置き換わることで脳神経の活動に影響があるのではないかと考えた研究者たちがいました。

低炭水化物式の食事にすると50~90%のてんかん発作を予防できた

アメリカ合衆国中部大西洋岸てんかん睡眠研究所(Mid-Atlantic Epilepsy and Sleep Center)のGregory C. Mathews博士らは、ケトン式ダイエットやアトキンス式ダイエットを扱った10の論文データを解析しました。

その結果、ケトン式の32%とアトキンス式の29%の人で、てんかん発作の頻度が半分に減少していたのです。

さらに、ケトン式の9%とアトキンス式の5%の人では、9割の発作の発生を予防できていました。

これは体内でケトン体の量が多くなってくると、脳が栄養が足りない状態だと判断して、抑制系の神経伝達物質を分泌することによりニューロンの発火が減少するためだと考えられます。

博士らによると、手術なしでてんかん症状を緩和できる画期的な方法であるとのことです。

ただし、高タンパク質高脂肪な食事を続けなければならないため、高コレステロールや腎結石、骨粗しょう症の方には向かず、また栄養が偏っているため幼児や子どもにも勧められないということです。

そしてケトン式とアトキンス式ダイエットは続けることが非常に難しいダイエット方法であり、この実験でもケトン式の51%とアトキンス式の42%の人が、ストレスに耐えられなくなり途中でダイエットをあきらめてしまっていました。

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まとめ

この記事では、糖質を制限する低炭水化物ダイエットがてんかん発作を予防する効果があるとする研究を紹介しました。

てんかんは子どもの病気ではなく、高齢者になると誰にでも起こりうる疾患です。

そして意識消失を伴うてんかん発作は日常生活を普通に送ることを困難にしてしまいます。

長期間の継続は難しそうですが、減量にもなるケトン式とアトキンス式食事療法で、てんかんに対処してみてはいかがでしょうか。

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