「寒いし、体力もないし、何もする気力もわかない」
「今日も怒られて、ついてないなあ。何か良いことないかなあ」
つらいことが続いてしまうと、元気も出せずに、落ち込んでしまうことありますよね。
そんなときには強制的に猫背を治して背筋を伸ばすことで、気分を盛り上げて明るい性格に変化し、頭まで良くすることができるのです。
この記事では、良い姿勢を保つことで、うつ症状が改善するという研究を紹介します。
グッドポーズはあなたを笑顔にして能力を高める
気分が落ち込んでいたり、つまらない日々が続いていると、ついつい背中が丸まって、下を向いている猫背な悪い姿勢を自然にとっています。
一方で、意識して上を向いて歩くようにすると、いつの間にか気分が晴れ晴れとしてくるという体験は、誰にでもあるでしょう。
ニュージーランドのオークランド大学(The University of Auckland)の Elizabeth Broadbent 博士らのグループは、姿勢が気分と能力に与える影響について、調査を行いました。
博士らは、うつ病と診断された61人を対象に、普段の姿勢(背中を丸めた悪い状態)のときと、良い姿勢(背中にテーピングして、強制的に伸ばした良い状態)のときの、気分やテストの成績を比較しました。
その結果、無理矢理にでも背筋を伸ばしていると、気分が良くなって、やる気と注意力が増し、恐怖心が減って、ストレスを感じにくく、口数が多くなって、プレゼンや自己紹介も上手になることが判明したのです。
良い姿勢は代謝も高めてダイエット効率を上げる
良い姿勢(グッドポーズ)とは、背筋を伸ばして、頭の天辺からお尻まで真っ直ぐな棒が通っているイメージを保つ状態です。
この姿勢を続けるためには、体の中心の体幹の筋肉を使う必要があるため、自然に筋肉を鍛えることができます。
体幹の筋肉量は多いため、この筋肉を動かし続ければ、代謝を高めて減量効果も得られます。
もちろん良い姿勢でいると、それだけでスッキリとした印象になりますので、実際の体重減少以上のダイエット効果を得ることができるのです。
猫背を矯正するオススメな治し方とは
しかし普段から猫背状態でいると、体幹の筋肉が弱くなっているため、良い姿勢を保とうと思っても、すぐに疲労してしまいます。
ストレッチで簡単に悪い姿勢を矯正するには、
①可能な限り前に体を倒す
②限界まで背中側に体を傾ける
この2段階のストレッチを繰り返すことです。
胴体の筋肉の中で鍛えやすい腹筋と背筋を同じバランスで鍛えることで、悪い姿勢の癖をなくして、良い姿勢に矯正することができます。
もしパソコンや書類、本を読む仕事の機会が多くて、どうしても姿勢が猫背になってしまうという方は、強制的に良い姿勢に変えるベルトやサポーターなどのグッズを使用すると良いでしょう。
まとめ
この記事では、良い姿勢を取れば、気分も能力も上がるという研究を紹介しました。
気分が落ち込むと悪い姿勢になるのか、悪い姿勢を取り続けると鬱症状になるのか、その因果関係は、よくわかっていません。
空元気でも元気というように、無理にでも明るく振る舞っていると、いつのまにか気持ちも明るくなってしまうのが、不思議なところです。
少し元気が出ない日には、良い姿勢をとることを心がけてみてはいかがでしょうか。