10年間の交代勤務は認知症を6.5年分進行させる

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交代技師

交代勤務制が脳機能に深刻なダメージを与えるという研究が報告されました。

1日中24時間の業務がある仕事は、8時間交代の3交代制か12時間交代の2交代制でまわすことが多いでしょう。

24時間稼動の工場や病院や介護施設の看護職、24h オープンの販売店などでも、このような勤務形態は行われています。

このような昼夜逆転の働き方は、体内時計を狂わせてバイオリズム(サーカディアンリズム)を乱します。

勤務する時間帯が変動するシフト制の有害性について多くの研究が行われていて、メタボリックシンドロームや糖尿病、潰瘍や腫瘍、高血圧や血管の梗塞、生殖障害などの疾患との関連が指摘されています。

この記事では、一定期間以上の交代勤務に従事すると、深刻な脳の認知力の低下が見られたとする研究を紹介します。

Reference:Marquié J. C., et al., Occup Environ Med. 2014. Chronic effects of shift work on cognition: findings from the VISAT longitudinal study.

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交代勤務による終わりの無い時差ぼけの危険性とは

人間は朝に起きて夜に眠る生き物であり、夜行性の生物ではありません。

睡眠をとるべき時間帯に無理に活動する深夜労働は、体内の時計を破壊し社会生活にも悪影響を与えます。

例えるなら海外旅行に出かけたときの時差ぼけと同じ不安定な症状を、継続して負担しなければならないのと同じことです。

このような過度のストレスのある生活は、仕事における安全性や生産性に対する危険性を高めてしまいます。

これまでの研究でも深夜から明け方にかけての労働が、体に対する数多くの害を与えることはわかっていました。

では、どれくらいの期間の交代勤務が、どのくらいの害になるのでしょうか。

10年交代制に従事すると6.5年分の認知機能が低下する

フランスのトゥールーズ大学(université de toulouse)のJean-Claude Marquié研究部長らは、交代勤務者として働いた経験と期間が脳の認知力にどれくらい影響しているのか調査を行いました。

彼らは3,232人の労働者を対象に、交代性勤務に関するアンケートと脳機能のテストを実施しました。

1,484人が交代の仕事に就いた経験があり、1,635人は深夜の仕事の経験がありませんでした。

その結果、交代性で働いていた期間が10年を超えた場合、脳の認知機能が6.5年分低下することがわかったのです。

10年以下の勤務の場合、認知症の進行は認められませんでした。

また低下した認知機能も交代性勤務を辞めて5年以上経つと、年相応のレベルにまで回復することが判明しました。

まとめ

この記事では、交代性勤務による昼夜逆転の生活が脳に悪影響を与えて、認知能力を低下させていくとする研究を紹介しました。

この低下は交代性で働くことを辞めて5年経つと改善しましたが、それまでの長い時間は脳の機能が低下していることに変わりはありません。

交代勤務による思考力の低下は、作業の安全性や生産性を落とし、肉体にとっても深刻なダメージを蓄積させます。

人間は夜に眠らなければならない生き物であるということを忘れずに、ご自愛されることをおすすめします。

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