なぜ女性はダイエットに失敗してしまうのか?男性とのホルモン効果の違いとは

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女の痩せダイエット

近年の全世界的な肥満患者の急増は、新たな抗肥満薬(ダイエットドラッグ)の開発を、製薬会社に促す環境を作り出しています。

痩せるためには、摂取する食事を減らしてカロリーをカットし、運動をして活動量を増やすことでエネルギーを消費することが王道とされてきました。

しかし肥満が原因になって発症する生活習慣病(心臓病、糖尿病、癌など)は、太っている本人だけではなく、家族や周囲の人々、さらに社会保障制度そのものにも医療費の増加としてインパクトを与えてしまいます。

このため普通のダイエット方法を指導するだけでなく、科学的に薬で痩せる研究が数多く行われています。

この記事では、その研究の中で見つかった、女性の脳は男性よりもダイエットホルモンの効果が弱いのではないか?という結果を紹介します。

photo credit: Generations: Estonia / Tallinn (2006) via photopin (license)

Burke LK., et al., Molecular Metabolism. 2016. Sex difference in physical activity, energy expenditure and obesity driven by a subpopulation of hypothalamic POMC neurons.

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女性の脳は運動嫌い?男性の脳は運動大好き?

脳の神経に作用する各種のホルモンは、そのヒトの行動や考え方、体の仕組みにも影響をもたらします。

ダイエットに関連するホルモンとして、プロオピオメラノコルチン(proopiomelanocortin (POMC))という脳内ホルモンが、近年注目を集めています。

プロオピオメラノコルチンは、脳組織の下部に存在する視床下部弓状核(hypothalamic arcuate nucleus)に集中していて、私たちの食欲や運動量、カロリー消費量、そして体重までも制御していることわかっています。

プロオピオメラノコルチンホルモンの分泌が乱れると、食欲を抑えられない状態となり、ひどい肥満になってしまうことが知られています。

男性の場合、このホルモンを感じると、少ない食事の量でも満足できて、さらに運動したくなります。

しかし女性の場合、満腹感を感じやすくなるものの、活動量は余り増えないのです。

ダイエットドラッグは男性に効きやすく女性には効きにくい?

抗肥満薬の研究をしている、イギリスのアバディーン大学(the University of Aberdeen)Lora Heisler の教授らのチームは、薬の脳に対する効果の男女差を発見しました。

ダイエットドラッグとして承認され、医療現場で長期間投与されているロルカセリン(Lorcaserin)は、満腹だと錯覚させて痩せる作用がありますが、雄のマウスの方が効きやすく、食欲を抑えて活動的にする効果があります。

雌のマウスの場合、少量の食事でも満足できるようになるものの、体を動かしたり筋肉を使う活動量や、基礎代謝のエネルギー消費は、雄のマウスほど向上しませんでした。

このことから性別の差が脳内ホルモンの影響を弱めてしまっているため、女性にとってはダイエットがとても大変で、男性が取り組むよりもはるかに難しい問題となってしまっているのだと考えられます。

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女性には運動はダイエットの王道ではないのかもしれない

WHO世界保健機関の報告では、全世界において、男性の倍近い人数の女性が、肥満にかかっているといいます。

これまでのダイエット指導では、運動によるカロリー消費と食事制限によるカロリーカットが、男女の違いなく行われてきました。

しかし太っている男性は、食事の量が多く、運動不足のことが多いのですが、女性の場合は、太る理由が異なっている可能性があります。

下剤のような19世紀の古いダイエットドラッグならともかく、新たな抗肥満薬を発明するためには、性別による違いを無視することはできないでしょう。

男女の違いに基づいた、新たな肥満治療方法の開発を期待しています。

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