178mgまでは正常?健康診断の基準は変わってもリスクは変わっていないことに注意

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基準

日本人間ドック学会の調査報告が波紋を呼んでいます。

これは、日本人間ドック学会・健康保険組合連合会の検査基準値及び有用性に関する調査研究小委員会によって作成された「新たな健診の基本検査の基準範囲 日本人間ドック学会と健保連による 150 万人のメガスタディー 」に端を発するものです。

この研究報告では、健康診断で得られるコレステロール値などの検査結果値で「健康」とされてきた範囲よりも、より広い範囲を「健康」とすることが述べられています。

例えば悪玉のLDLコレステロールは、これまで 60 ~ 119 mg/dl が正常な範囲とされてきました。

しかしこの報告では、男性で72 ~ 178 を正常範囲に、女性では44歳までは 61 ~ 152、64歳までは 73 ~ 183、80歳までは 84 ~ 190 mg/dl としたほうが良いとしています。

この広い基準幅から、健康な検査値が広がったと報道されたのです。

では、これは本当に正しいのでしょうか。

Reference:Chang Y, et al., J Am Coll Cardiol. 2014. Metabolically-healthy obesity and coronary artery calcification.

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新基準値は検査時点で健康であったということ

結論から言えば、この報道は間違っていたとのことです。

NPO 法人である臨床研究適正評価教育機構の桑島巌理事長の声明によると、次のような真相でした。

「この新基準は、人間ドックや健診その時点で健康と考えられる人の血圧,コレステロールの分布範囲を示したものです」

「将来の脳卒中や心筋梗塞などを発症する可能性に対する安全基準に言及した数値ではありません」

「日本動脈硬化学会や日本高血圧学会の定めたコレステロールや血圧の基準値は、脳卒中や心筋梗塞などの発症予防のための基準値です」

つまり新しい基準値とは、あくまで検査を受けた時点では健康体であるということを示しているだけで、将来の病気のリスクを減らすものではないということです。

健康でも太っていると体は蝕まれている

韓国のSungkyunkwan University のYoosoo Chang 教授らの研究によると、その時点で健康であっても、肥満のヒトは正常体重のヒトよりも心疾患系の病気を発症するリスクが高いことが報告されました。

この研究によると、検査のときに血圧、血糖、脂質の値が正常範囲にあっても、肥満のヒトは動脈硬化が進行しているとのことです。

つまり検査のときは健康であっても、太っている限り少しずつ病気になるリスクが増えていきます。

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まとめ

日本人間ドック学会から、これまでの基準よりも緩いコレステロール、BMI、血圧、HbA1C、γ-GTP、中性脂肪などの基準値が示されました。

しかし、この値は健康診断を受けた時点では健康であるということを示していますが、将来の病気の危険率を抑えるものではありません。

人間ドックのときは健康であっても、病気は見えないレベルで徐々に拡大しています。

本当に健康な日々を送るためにも、ダイエットを始めてみませんか?

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