残業代が出ないと糖尿病になるリスクが高まる

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残業

働きすぎが体に悪影響を及ぼすという研究は数多く行われています。

定時間を越えた労働がストレスとなり、自由時間がなくなることによる生活リズムの乱れから、うつ病や不眠症を発症する危険性が高まります。

さらに死に直結する心筋梗塞や心臓麻痺の確率が高まるという報告もあります。

基本給が少なく、生活のために残業をしなければならないという方もいらっしゃるでしょう。

でも裁量労働制やみなし残業制で残業時間と残業代が比例しない方や、管理職でいくらしても残業代がつかないという方もいらっしゃると思います。

さらにはサービス残業を強要され、残業代が未払いということも。

このような残業時間に対して支払われるお金が少ないほど、糖尿病を発症するリスクがさらに高まるとしたらどうしますか?

この記事では、長時間労働が糖尿病の発症を高めること、しかし高い給与をもらっていれば、その悪影響が解消されるとする研究を紹介します。

[photo credit: Greg Marshall via photopin cc]

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Reference:Kivimäki M. et al., The Lancet Diabetes & Endocrinology. 2014. Long working hours, socioeconomic status, and the risk of incident type 2 diabetes: a meta-analysis of published and unpublished data from 222 120 individuals

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世界中で証明された残業と糖尿病発症率の比例した因果関係

長時間の残業が健康に悪いことは周知の事実です。

しかし糖尿病と労働時間の相関関係は疑われていたものの証明はなされていませんでした。

イギリスのUCL ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学)(University College London)のMika Kivimäki教授は、残業時間と糖尿病になる危険性、さらに給料の多寡による影響を調査しました。

教授らは、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、そして日本の男女222,120人を平均7.6年追跡したデータを集めました。

このうち4,963人が調査中に糖尿病を発症しています。

そして1週間の労働時間が35~40時間の人と比べて、労働時間が週55時間(週15時間、1日3時間残業)以上の人たちの糖尿病になるリスクが7パーセント増加することがわかったのです。

さらに残業代をもらっているかどうかが、この危険性を上下させることも判明しました。

高給取りだと働き続けても糖尿病にならない

教授らの分析によると、残業によって長時間働いていても、給料が多ければ糖尿病になる確率は変わらないことがわかりました。

調査した222,120人の中でも高い賃金グループの人たちは、週55時間以上の勤務をこなしていても1週間の労働時間が35~40時間の人と糖尿病になる確率は同じだったのです。

しかし時給が安かったり、給与が少なかったり、手当てが無かったりなどの低い賃金グループの人たちは、残業によって肥満になり糖尿病になる危険性は1.29倍に増えていました。

労働に対する対価が何らかの影響を体にもたらして、この差を生み出していると考えられます。

まとめ

この記事では、残業すると糖尿病発症率が高まるが、高い給金を確保できていれば危険性は増えないという研究を紹介しました。

低賃金の単純労働は肉体的にも心理的にも大きなストレスとなるのか、それとも残業代が出ないことが生活環境を悪化させているのか、いずれにせよ低い給与での残業は糖尿病になる危険性をさらに高めることが判明しました。

残業は健康に害を及ぼし、残業代が少ないか無い場合は、さらに大きな悪影響となります。

無理な残業によって太ってしまう前に、たまには早く家に帰られることをオススメします。

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