薬で痩せる?白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変える遺伝子が発見される

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脂肪細胞

脂肪細胞には2つの種類があることは、ご存知でしょうか?

体内の余分なエネルギーを貯蔵する白色脂肪細胞と、逆に熱を生み出してカロリーを消費する褐色脂肪細胞です。

生後すぐの赤ちゃんの頃は豊富に褐色脂肪細胞がありますが、成長するにしたがって普通の白色脂肪細胞の量が増えていきます。

まれに大人になっても褐色脂肪細胞の量が多かったり活性化しやすい方がいますが、どんなに食べても太らない代謝の高い体質を維持することができています。

この白色脂肪細胞を、再び褐色脂肪細胞に戻せるかもしれない研究が報告されました。
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Reference:Anne Loft, et al., Genes & Dev. 2014. Browning of human adipocytes requires KLF11 and reprogramming of PPARγ superenhancers.

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カロリー過多の生活は白色脂肪細胞を肥大化させて増やす

デンマークの南デンマーク大学(University of Southern Denmark)のSusanne Mandrup教授らは、肥満の治療方法として白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に戻すことができないか研究を行っています。

白色脂肪細胞は、多量の食事を摂取したり運動不足によって消費エネルギーが少ない状態が続くと、糖質(グルコース)や脂質(脂肪酸)を吸収して蓄積することで太る(肥大化)性質を持っています。

白色脂肪細胞が溜め込めるエネルギー量には限度がありますが、一定以上に肥大化した白色脂肪細胞は、もっと多くのカロリーを溜め込めるように周囲の脂肪細胞を増殖させるシグナルを出します。

体についた脂肪、特に腹部の脂肪組織はメタボリックシンドロームと呼ばれ、糖尿病や心臓病の原因になるとして予防や減量による対策が行われています。

教授らは、元々ある褐色脂肪細胞が白色脂肪細胞に変わってしまう原因を調べることで、肥満の治療に役立てようと考えました。

そこで褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞の遺伝子を調べたところ、KFL11というタンパク質をコードしている遺伝子領域の働きに違いがあることを発見したのです。

KFL11は代謝を制御し白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に生まれ変わらせる

KFL11遺伝子は、抗糖尿病、抗動脈硬化、抗腫瘍、抗炎症作用を持つPPARγというタンパク質の結合部位の設計図です。

さらに代謝そのものをコントロールしていると考えられています。

教授たちが白色脂肪細胞のKFL11を変化させたところ、細胞内でエネルギーを消費するミトコンドリアが活性化し、白色脂肪細胞が褐色脂肪細胞のようにエネルギーを消費するように変わったのです。

教授たちは、この生まれ変わった白色脂肪細胞をbrown-in-white (brite) adipocytes と名づけました。

将来的には、このKFL11を薬によって刺激することで褐色脂肪細胞の量を増やし、自然に痩せられる体質になる治療の開発が始まっています。

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まとめ

この記事では、白色脂肪細胞のKFL11遺伝子を活性化させることで、褐色脂肪細胞に変化させて数を増やすことができるという研究を紹介しました。

カロリーを貯蔵する白色脂肪細胞は、成人になってもカロリー過剰な状態でいることで肥大化と増殖をしてしまいます。

脂肪細胞を凍らせることで破壊できるという美容方法が流行っていますが、効果は怪しいものです。

薬を飲むだけで簡単に痩せられる体になるような治療方法が、早く開発されてほしいものですね。

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