試験や受験で痩せる!褐色脂肪細胞に関する誤解とは

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受験痩せる太る

頭を使うことでカロリーを消費する器官は、脳だけではありません。

脳は体重の2パーセント程度の重さしかありませんが、1日の基礎代謝の20パーセントを消費する臓器です。

その主なエネルギー源はブドウ糖(グルコース)であり、頭を働かせて考えれば考えるほど、使われるカロリーは増えていきます。

そして最新の研究で、試験や問題に取り組もうとすると、褐色脂肪細胞が刺激されて、脳の基礎代謝に加えて、さらに基礎代謝量が増えることがわかったのです。

この記事では、褐色脂肪細胞に対する誤解と、なぜテストを受験しようとすると基礎代謝が向上するのか、説明します。

photo credit: Изпит по C# - част I - юни 2013 via photopin (license)

Robinson LJ. et al., Exp Physiol. 2016. Brown adipose tissue activation as measured by infrared thermography by mild anticipatory psychological stress in lean healthy females.

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褐色脂肪細胞に関する3つの誤解

褐色脂肪細胞(Brown adipose tissue)は、食事の余分なカロリーを消費してくれる、肥満や糖尿病を予防する治療ターゲットとして、近年注目を集めています。

褐色脂肪細胞は、普通の体細胞よりも積極的に糖質を分解して熱エネルギーに変換するシステムを持っています。

数年前までは、褐色脂肪細胞は、冬眠する哺乳類や、ヒトの場合、乳児期にしか存在しないと考えられていました。

しかし、ある研究において、痩せている細い体型の人たちは褐色脂肪細胞の量が多く、活発に働いていることが報告されたことから、褐色脂肪細胞を有効利用したダイエットのための研究が世界中で行われるようになったのです。

まず最新の研究からあきらかになっている、褐色脂肪細胞に関する3つの誤解を解いていきましょう。

① 褐色脂肪細胞を活性化させるには水を浴びなければならない

一時期、氷水をかぶるか寄付をするか選択する「アイスバケツチャレンジ」が流行しました。

褐色脂肪細胞を活性化させるためには、冷たい冷感刺激をしたほうが良いと、最初の頃の研究で報告されたことから、冷たい水を浴びなければならないと間違った知識を持っている方もいらっしゃると思います。

新しい研究では、5度程度の温度差を褐色脂肪細胞に与えることで、発熱量が上昇することがわかっています。

温かいお風呂に入った後に、少しぬるいかなと感じるくらいのお湯を首筋からかけるだけでも、褐色脂肪細胞の効率は約3割向上することがわかっています。

② 褐色脂肪細胞は首筋に存在する

第2の誤解は、褐色脂肪細胞のある身体の部分です。

赤ちゃんの場合、褐色脂肪細胞は首筋から、背中の肩の骨(肩甲骨)のあいだ辺りに分布しています。

しかし成長するにしたがって、この部位の褐色脂肪細胞は減少し、成人になるとほとんどなくなってしまうことが判明しています。

大人の褐色脂肪細胞は、鎖骨の周辺や胸元など、むしろ体の前側に移動していることがわかっています。

この点から言えば、肩甲骨ダイエットは間違っています。

ただ元々スレンダーな痩せやすい体質の方は、赤ん坊と同じ背中側や背骨に沿った範囲、腰のあたりにも褐色脂肪細胞があったという報告もありますので、注意が必要です。

③ 褐色脂肪細胞で基礎代謝はほとんど増えない

褐色脂肪細胞は、大人の体全体でも数十~数100グラムしかありません。

これは1.4キログラムの大脳よりも、はるかに少ない重量です。

このため褐色脂肪細胞が多少活発に働いても、基礎代謝は増えないという意見もありました。

しかし実際に褐色脂肪細胞のカロリー消費量を測定した研究によれば、褐色脂肪細胞は普通の体細胞の数百倍の熱を発生させることがわかったのです。

褐色脂肪細胞だけで、体温を一定に保つ恒常性を維持していると言っても言い過ぎではないのです。

積極的に褐色脂肪細胞を働かせて、カロリーを使いましょう。

テストを受けるストレスが褐色脂肪細胞を燃焼させる

褐色脂肪細胞を活性化させるための刺激は、外気温の変化だけではありません。

ストレスホルモンの一種であるコルチゾールによっても、褐色脂肪細胞が働き出すことがわかっています。

コルチゾールは、適度なストレスによって分泌されるホルモンです。

イギリスのノッティンガム大学(University of Nottingham)のHelen Budge 教授らのグループは、心理的なストレスが、コルチゾールの分泌量を増加させて、褐色脂肪細胞を活性化させるのではないかと考え、実験を行いました。

教授らは、実験の参加者に何度か数学(暗算)のテストを受けてもらい、テスト期間と休憩時間を交互にはさみ、体内のコルチゾール量の変化と、熱が発生していれば画面に色の変化が観察される、赤外線サーモグラフィーを使って、褐色脂肪細胞表面の体温を測定しました。

その結果、テスト時間中に急激にストレスが増えるということはありませんでしたが、テスト開始時刻が近づくと、コルチゾールの量が増えてストレスがかかっていることがわかったのです。

そして、そのストレスに比例して褐色脂肪細胞も刺激を感じて、活発に働き出していることが発見されました。

数学の問題を解けば解くほど、ダイエットになるというわけですね。

まとめ

この記事では、軽い心理的なストレスを感じることで、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されて、このストレスレベルの上昇に比例して、褐色脂肪細胞も発熱するという研究を紹介しました。

コルチゾールの効率の良い出し方は、たくさん考えて頭をつかうことです。

もちろん強すぎる過酷なストレスは、代謝を低下させてしまって逆効果になりますが、定期的なほどよい刺激は、褐色脂肪細胞を働かせることができ、体調を保つためにも役に立ちます。

高校や大学の受験勉強もそうですが、キャリアアップにもつながる、資格の試験勉強などに取り組むことで、太ることなくやせることができるのです。

普通の脂肪細胞である白色脂肪組織は、食べ物を食べることができない飢餓状態に備えて、カロリーを脂肪の形で貯蔵しておくのに対して、褐色脂肪細胞は、体温を一定に保つ恒常性機能を持っています。

この褐色脂肪細胞を有効に利用する新しいダイエット方法になるかもしれない、テストダイエットに挑戦してみませんか?

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