タバコを吸うと痩せるよりも糖尿病の危険性を高める(受動喫煙を含む)

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タバコ禁煙

タバコを吸うだけでダイエットになるという意見は昔から存在しており、体型を維持しなければならないモデルの方に喫煙者が多いことから、口コミなどでも時々話題に上がるダイエット方法でもあります。

喫煙によって得られる薬理作用(脳の報酬系への刺激、麻痺、覚醒)には、食欲を抑える効果があるため、体重を減らしたい人にとって、タバコはお手軽なダイエットドラッグとして有効なのかもしれません。

でも本当に喫煙習慣は、ダイエットの役に立っているのでしょうか?

この記事では、喫煙者と、その周囲にいる副流煙による受動喫煙者は、2型糖尿病になるリスクが高いとする研究を紹介します。

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An Pan, et al., the Lancet, 2015, Relation of active, passive, and quitting smoking with incident type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis.

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たばこの煙を吸った経験があると糖尿病の発症リスクが高まる

煙草の煙は、様々な病気を引き起こす原因物質の1つとして最も有名で身近なものです。

喫煙は、ある種の癌、呼吸器疾患、循環器疾患に関連していることは、これまでの研究で明らかになっています。

しかし糖尿病との関連については、不明でした。

中国の華中科技大学(Huazhong University )の An Pan 教授らのグループは、88の研究を調査し、5,898,795人分のデータから295,446件の2型糖尿病患者の状況を調べました。

その結果、平均37%も喫煙者の方が糖尿病発症率が増加していることが判明したのです。

喫煙者が糖尿病になる危険性は1日のタバコの本数によって変化し、軽い喫煙量なら21%、中程度なら34%、ヘビースモーカーなら57%の増加と、本数が増えれば増えるだけ確率が上昇していきます。

興味深いことに、自分はタバコを吸ったことがなくても、周囲に喫煙者がいるだけで、糖尿病のリスクは22%も上昇していました。

たばこの煙の作用は、喫煙している方だけでなく、周囲にも大きな影響を与えていることがわかります。

では、なぜ喫煙によって糖尿病になりやすい体質になってしまうのでしょうか。

タバコの食欲を抑える作用はリバウンドする原因になる

この研究結果では、禁煙を開始した当初(5年未満)の時期では、むしろ糖尿病の発症率が増加してしまう(54%増える)こともわかりました。

それはタバコを辞めることによってストレスがたまることで、それまで抑制されていた食欲が増すために食事の量が増えるため、体重が増加してしまうためです。

さらに喫煙によって必要な栄養素や最低限のカロリーもカットしてしまった結果、全身の脂肪とともに筋肉も減ってしまうため、たばこを吸っている人は痩せにくくリバウンドしやすい体質に変わってしまったことが、糖尿病になりやすくなる原因だと考えられます。

重い体や高めのBMIは、2型糖尿病の第1位の発症リスクとなります。

つまりたばこの煙を吸うことで体重は減るのですが、それは決して健康的な痩せ方ではなく、大切な筋肉を減らしてしまう不健康な痩せ方なのです。

体重という重さの数字だけを減らしても、事実としてやせることができたとは言えないでしょう。

まとめ

この記事では、煙草によって食欲が低下して筋肉量も減ることでリバウンドしやすい体になるため、喫煙者や周囲の受動喫煙者の糖尿病発症率が高まるという研究を紹介しました。

全世界で増え続けている糖尿病のうち、男性の11.7%、女性の2.4%が喫煙によって引き起こされたと考えられています。

禁煙直後は糖尿病の発症リスクが高まってしまいますが、5年以上禁煙できれば、少しずつ危険性が低下していくこともわかっています。

ただ体重を少なく見せることだけが、真のダイエットではありません。

健康的な体を維持するためにも、タバコ以外の減量をオススメします。

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