太っているとワクチンの効果がない? 何倍インフルエンザにかかりやすい?

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太っているとワクチンの効果がなくなってしまうことを、ご存知ですか?

体に正常範囲以上の脂肪が蓄積されていると、様々な異常が引き起こされることがわかっています。

高血圧や心臓病、動脈硬化や脳卒中、そして癌などの命にかかわる成人病以外にも、いくら休んでも疲れが抜けない慢性疲労や、何時間寝ても昼間に眠くなる睡眠の質の低下、少しのストレスでもくじけやすくなる精神力の減少など、肥満が原因となる多くの障害があきらかになってきました。

そして新たに、アメリカの研究者らは、インフルエンザに罹った人たちには、肥満の人が多いことに気がつきました。

この記事では、インフルエンザワクチンを接種しているにも関わらず、肥満の人は正常体重の人よりも、インフルエンザになりやすいという研究を紹介します。

Reference:Neidich SD., et al., Int J Obes (Lond). 2017. Increased risk of influenza among vaccinated adults who are obese.

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インフルエンザワクチンを注射しても、太い人はインフルエンザになりやすい

米国のノースカロライナ大学の研究者らは、インフルエンザにかかりやすいとされている免疫力の低い子どもやお年寄りと同じく、肥満の人たちがインフルエンザ患者として病院内に多いことに気が付きました。

研究者らは、2013年から2015年までの2年間に、インフルエンザワクチンを接種した1,022名の調査を行いました。

その結果、正常体重範囲(BMI 24以下)の人たちの5.1%がインフルエンザを発病したのに対して、過体重や肥満(BMI 25以上)の人たちの9.8%が発病していたことが判明しました。

つまりインフルエンザワクチンを接種していても、太っている人たちは、普通体重の人よりも「2倍」病気になってしまっていたのです。

なぜ太っていると、ワクチンを接種しても、効果が弱くなってしまうのでしょうか?

抗体は十分にできているのに肥満は細胞が弱まっている

ノースカロライナ大学の研究者らが血液検査を行ったところ、太っていても正常体重でも、同じレベルのインフルエンザ抗体が、体の中に生産されていました。

つまりワクチンの仕組みの上では、肥満でも普通体重の人と同じくらい、インフルエンザの予防効果があるはずなのです。

このため、正常体重な健康な人よりも、肥満の人は体全体の細胞機能が低下していて、ワクチンを打って抗体があるにも関わらず、病気になりやすいのだと考えられます。

ちなみに10年ほど前に、インフルエンザワクチンには効果がなく、毒性のあるホルマリンや水銀が入っているので、「インフルエンザワクチンは打たないで」という本が流行したことがあります(著者の方は、それ以降も5冊ほど本を出版されています)。

これまでの説明を読んでいただければわかるように、インフルエンザワクチンを接種しても100%病気を予防することはできません。

インフルエンザを引き起こすインフルエンザウイルスは毎年変化するため、変化後の予想が当たっても8割が良いところです。

予想が外れてしまえば、ワクチンを接種していても、予防できる確率は5割を下回ることもあります。

とはいえ苦しいインフルエンザの症状を予防できる最良の手段がワクチンですので、流行が始まる秋前には、接種を受けておきたいものです。

まとめ

この記事では、インフルエンザワクチンを接種していても、太っている人は2倍もインフルエンザにかかりやすかった、という研究を紹介しました。

脂肪の多い肥満者には、脂肪の量が正常範囲内の人と比べて、体全体に異常が起こることがわかっています。

それは大量の脂肪細胞が、食欲以外にも影響する様々なホルモンを分泌しているからです。

近年の研究では、正常体重の人に比べて、BMI 25以上の過体重の人は、免疫機能が低下していて、これが体だけでなく心の病気までも引き起こしてしまう原因ではないかと考えられています。

太っていて体の調子が良くないという方は、ぜひダイエットに取り組むことをお勧めします。

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