母乳が出ないと糖尿病になる?不足する理由と解消法とは

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母乳不足

豊富な母乳で赤ちゃんを育てることは、様々な良い効果効能があることが知られています。

病気になりにくくなる免疫力の強化や、必要な栄養素を吸収しやすい形で十分にもらえることから、成長の促進や知能、頭の良さに関係があるとの研究報告もあります。

母乳は、母親から子どもに与えられる愛情の一つの形と言っても良いでしょう。

そして、その愛情は一方通行のものではなく、母体にも良い影響を与えることがわかってきました。

この記事では、出産後に2ヶ月間以上母乳を与えていた母親は、糖尿病になるリスクが半分になったという研究を紹介します。

photo credit: Thee via photopin (license)

Gunderson EP., et al., Ann Intern Med. 2015. Lactation and Progression to Type 2 Diabetes Mellitus After Gestational Diabetes Mellitus: A Prospective Cohort Study.

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妊娠中の特殊な高血糖(妊娠糖尿病)は本当の糖尿病につながる

米国のカイザーパーマネンテ(Kaiser Permanente, 企業向け医療保険会社)研究部門のErica P. Gunderson 博士らのグループは、妊娠糖尿病と本物の糖尿病の関係を調査しました。

妊娠糖尿病とは、妊娠によって体を動かしにくくなることによる運動不足と、胎児への栄養供給のため食欲増加、その食べ過ぎによるカロリーオーバーによって起こる、一時的な血糖値の上昇状態(高血糖)を指します。

アメリカでは、妊娠した女性の約1割が妊娠中に妊娠糖尿病と診断され、年間25万人が、この病気になっていると推定されています。

妊娠期間中という、一時的にせよ体を動かさない生活習慣と、一人では消費しきれない二人分のカロリーを摂取する食生活に慣れてしまうことで、妊娠糖尿病になった女性は、妊娠糖尿病にならなかった妊婦さんと比べて7倍以上も糖尿病にかかりやすくなると言われています。

博士らは、出産後にどのような行動をすれば、将来の糖尿病になる危険性を下げられるのか調査を行いました。

1035人の妊娠糖尿病と診断された妊婦さんを対象に、出産後2年経った時の血糖値を血液検査したところ、95%の妊婦さんは糖尿病基準値を超えた高血糖状態であり、約12%の妊婦さんは、すでに糖尿病になってしまっていることがわかったのです。

では、糖尿病にならなかった妊婦さんたちは、出産後にどのような生活をしていたのでしょうか。

出産後に、カロリーカットによる食事制限や、激しい運動を行ってダイエットをすることは不可能です。

彼女たちは、母乳によって子育てをしていたのです。

母乳の授乳期間が長いほど糖尿病になる危険性は低下する

妊娠糖尿病を患ったにも関わらず、出産後に糖尿病を発症しなかった妊婦さんたちは、赤ちゃんを母乳で育てていました。

2ヶ月以上母乳を赤ちゃんに飲ませると糖尿病になるリスクは35%減少し、10ヶ月以上母乳を与えていれば、糖尿病になる危険性は半分以下の57%も低下することが明らかになったのです。

母乳を作るには多くのカロリーと十分な栄養が必要であり、それは母体から作られます。

母乳を赤ちゃんに飲ませ続けることで、妊娠中に蓄えられた脂肪が栄養素に作り変えられ、母親の糖尿病リスクを下げるのに役立っていたのです。

母乳に含まれる脂肪は、成長期の赤ちゃんの体づくりの元になるので、一石二鳥です。

いつまでも母乳をあげ続けていいのかと思われるかもしれませんが、少なくとも10ヶ月以上は与えても良いのではないでしょうか。

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母乳不足を解消する3つの方法とは

さて母乳を赤ちゃんに与えれば良いと言っても、なかなかお乳が出ないと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

母乳が不足してしまう原因はいくつかありますが、代表的な問題と解決方法を示します。

①お乳がほぐれていないため母乳が出にくい

まだ吸われなれていない最初の頃に起こる問題です。

授乳回数を増やすとともに、マッサージをして乳管のつまりを防止しましょう。

お風呂やシャワーなどで、しっかりと温めることで冷やさないことも大切です。

②睡眠不足で母乳の量が少ない

母乳は体中の栄養を集めて作る重労働です。

しっかりと寝て体力を回復させないと、母乳はうまく作ることができません。

授乳期間中は、夜にしっかりと寝ることができなくなるため、赤ちゃんと昼寝をすることで眠りを確保しましょう。

③食事の量が少ないため母乳の材料が足りない

妊娠中に増えた体重を減らそうとして、出産後に急なダイエットを始めると、母乳を作るための栄養も不足してしまいます。

母乳を十分に赤ちゃんにあげることで、自然に体重は減っていきます。

無理な食事制限はせずに、必要な栄養素を含んだ料理を食べましょう。

まとめ

この記事では、赤ちゃんを母乳で育てる時間が長ければ長いほど、母親の糖尿病になってしまう危険性を下げる効果があるという研究を紹介しました。

母乳で育てるには、乳児に母乳を飲ませる時間が必要なので、仕事を持って働いていたりする忙しいお母さんの場合は、なるべく早く乳離をしようとすることがあります。

しかし母乳をあげるという行為は、赤ちゃんのためだけではなく、ご自身が病気にならないようにするためにも、大切な生物の仕組みということが明らかになってきました。

メリットの多い母乳での子育てにチャレンジすることをおススメします。

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