ランニングの習慣が関節の痛みを予防できる科学的な根拠とは

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関節の痛み

膝関節や股関節といった足の稼動部は、常に負荷を受けています。

この負荷を和らげるために、関節には軟骨と呼ばれる柔らかい滑りの良い組織が存在していて、この軟骨が衝撃を吸収してくれます。

しかし軟骨は傷ついても再生しないため、過度なトレーニングを続けていたり、歳をとってきたりするとすり減ってしまいます。

この軟骨の損傷によって発生する炎症である関節炎は、膝や股関節の痛みの原因となります。

そのように言われると、関節を守るためには運動しないほうが良いと誤解されるかもしれません。

この記事では、習慣的に走られていた人のほうが、関節炎を発症する割合が少ないという研究を紹介します。
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Reference:Grace H. Lo, et al., ACR2014, Habitual running at any time in life is not detrimental and may be protective of symptomatic knee osteoarthritis: Data from the Knee Osteoarthritis Initiative.

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トレーニングによる軟骨の摩耗より過体重のほうが関節を痛める

慢性的な機械的な加重を加え続けることは、膝の構造に物理的なダメージを蓄積することになります。

一方で痩せていてBMIも低いランナーの体型は、膝の関節炎の発症を予防するとも言われています。

アメリカのベイラー医科大学(baylor college of medicine)のGrace Hsiao-Wei Lo医師らは、ランニングの習慣が初期の関節炎の発症に与える影響について調査を行いました。

対象として2,439人(55%女性、45%男性)の関節を検査し、その後の4年間でどのくらい関節が傷ついたのかを調べました。

その結果、日常的に走っている人たちよりも、運動をしない人たちのほうが11%も多く関節が損傷していた(初期の関節炎になっていた)のです。

この研究では若年層だけではなく、高齢者にとっても走る習慣が関節炎の予防になることがわかりました。

つまり運動によって軟骨が減るよりも、運動不足によって減る軟骨の量が多いのです。

運動によって減った体重と鍛えられた筋肉が関節を守る

関節の痛み、こわばり、腫れ、水の貯留などを伴う関節炎は、40歳以降になると起こる一般的な症例です。

関節炎には明確な治療方法は存在しないため、その予防方法に関心がもたれています。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は、関節炎予防のガイドラインとして、日常的な運動をすることを勧めています。

特に下腿部の膝や股関節は体重を常に支え続けなければならないため、体重を減らすことと足の筋肉を鍛えることが、関節の痛みを予防する唯一の手段となります。

もちろん、すでに関節炎が発症している方が無理に走り続けてしまっては、余計に関節に負担をかけることになります。

関節炎を和らげるためには、しっかりとしたテーピングによる関節の稼動域制限と、筋肉トレーニングによる関節周りの筋肉強化が必要です。

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まとめ

この記事では、中年以降になると頻発する関節の痛みは、走る習慣によって予防可能とする研究を紹介しました。

ランニングは運動として、最も一般的な部類に入るスポーツです。

習慣的な運動は関節炎の予防だけではなく、血管障害や痴呆、死亡率を下げる効果があることもわかっています。

逆に膝痛を抱えていると、これらの病気のリスクが上がることも報告されています。

ランニングによってダイエットと筋トレを行って、関節の痛みの原因を解消することをオススメします。

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