あなたの体重が減らない理由は「骨脂肪」が原因かも? 効率的な減らし方とは

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骨の中に蓄積された脂肪である「骨脂肪(こつしぼう)」の存在を、ご存知ですか?

「晩ごはんを抜いて、1日の摂取カロリーを基礎代謝以下に制限しているのに、ぜんぜん体重が減らない」

「糖質オフのメニューにして、野菜やフルーツから食物繊維やビタミン、ミネラルを補給しているはずなのに、なかなか痩せない」

こんな症状に悩まれている方は、「骨脂肪」を減らすことに失敗している可能性があります。

この記事では、骨脂肪の説明、体に与える影響、効率の良い燃やし方を紹介します。

Reference:Styner M., et al., J Bone Miner Res. 2017. Exercise Decreases Marrow Adipose Tissue Through s-Oxidation in Obese Running Mice.
Mari S., et al., Cell Met. 2013. Osteocytes regulate primary lymphoid organs and fat metabolism.

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皮下脂肪や内臓脂肪とは違う? 骨細胞とは何か

人間の体には、食べ物が食べれない飢餓状態などの非常事態に備えて、エネルギーを貯金しておく仕組み「脂肪細胞」があります。

脂肪細胞は全身に存在していますが、外見的な体型やスタイルに影響する「皮下脂肪」や、糖尿病・高血圧などの成人病のリスクを高める「内臓脂肪」に関する研究が、これまでは主に行われてきました。

近年、3つ目の脂肪蓄積部位として、骨の中(骨髄)が発見され、骨の中に溜まった「骨脂肪」に関する研究が増えています。

なぜ、これまで骨脂肪の研究が進んでいなかったのか? それは皮下脂肪や内臓脂肪は、体の外側から観察しやすく接触しやすいのに対して、骨脂肪は硬い骨の中にあるからです。

このため10年位前までは、体に有害な放射線物質を投与して、骨脂肪に集積した放射線を測定するくらいしか診断する手段がなく、その正体についてはよく分かっていませんでした。

しかし近年、MRIといった体に無害な磁気によって骨脂肪量を測定する装置や機械が開発されたことによって、大きく理解が進んできたのです。

最近の研究によって、骨脂肪は皮下脂肪や内臓脂肪よりも、体に対して様々な影響を与えていることがあきらかになってきました。

骨脂肪が多いと基礎代謝の低下、全身の脂肪細胞増殖、骨折の原因になる

骨脂肪は、本来は血液や免疫細胞、体の傷を修復する幹細胞が作られる「骨髄」がある部分に存在します。

骨髄は、体にとても大切なものであり、白血病などのがん患者さんに施される「骨髄移植」という治療方法があります。

骨脂肪は、この大事な骨髄を置き換える形で増殖していく脂肪であり、骨脂肪量が増えると、相対的に骨髄の量が減少します。

骨髄からは、糖質や脂質を筋肉がエネルギーとして燃やすホルモン(オステオカルシン)が分泌されているため、骨髄が減れば脂肪が燃えにくくなりますし、さらに血液中の酸素を運ぶ赤血球数作られなくなるため、筋肉が働けなくなり基礎代謝が減るという悪循環におちいってしまいます。

基礎代謝が減るとエネルギー消費量が減るため、摂取カロリーが余りやすくなり、さらに骨脂肪はカロリーを脂肪に変えるホルモン(レプチン、アディポネクチン、アディポサイトカイン)を分泌するため、どんどん全身の脂肪が太りやすくなります。

また骨髄は病気やウイルス、アレルギーに反応する免疫細胞を作る器官でもあるため、骨髄が減ると様々な病気のリスクが上昇します。

そして骨髄は骨を丈夫にして強度を維持する機能があるため、骨髄が少なくなって骨脂肪が増えるほど、骨がもろくなって骨折する危険性が高まり、やがて骨がすかすかになる骨粗しょう症に発展してしまうのです。

なぜ骨脂肪は増えてしまうのでしょうか? また骨脂肪を効率よく減らす方法は無いのでしょうか?

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体を動かさないと骨脂肪が増える! 骨に刺激を与える有酸素運動が骨脂肪燃焼に効果的!

骨脂肪の研究は、まず宇宙飛行士と寝たきりの老人を対象に進みました。

宇宙飛行士と寝たきりの老人の共通点は、骨が地球の重力を感じられないということです。

無重力空間の宇宙で長期間過ごした宇宙飛行士や、寝返り程度で起き上がらない寝たきりの老人は、筋肉量の減少、基礎代謝の急激な低下、免疫機能の低下、肥満などの症状が起こることが知られていました。

実は、骨には重力や運動による刺激を感じ取る細胞があり、定期的な刺激を骨に加えないと、大切な骨髄が減少して、余分な骨脂肪が増えてしまうのです。

あなたは、食事制限ばかりして、運動をほとんどしていないのでは、ありませんか?

幸いにも、骨脂肪は骨に刺激を与える有酸素運動を行えば、減らせることが分かっています。

アメリカのノースカロライナ大学のMaya Styner医師らは、6週間の運動によって骨脂肪が消えて、座りっぱなしの肥満と比較して、半分以下になることを確かめました。

ヨガや水泳、サイクリングやウェイトトレーニングでも、骨に力学的な負荷をかけることは出来ます。

しかし効率よく骨脂肪を燃焼させるためには、重力の力を利用して刺激が高まる、ジョギングやテニス、フットサルなどの競技のほうが効率的です。

まとめ

この記事では、体重が減らない隠れた原因である「骨脂肪」の正体と、体に与える悪影響、効率良く減らす運動方法を紹介しました。

もちろん注意点として、これまで全く運動してこなかった方が急に激しい運動をすることは、ケガや筋肉のトラブルを引き起こしやすいため危険です。

ご自身にあったレベルの運動からはじめて、骨脂肪を燃焼させることをオススメします。

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