1kgで3%up!53歳までに握力がないと命の危険がある

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崖

老化によって衰えやすく、また簡単に測定できる筋肉をご存知ですか?

それは前腕の筋肉であり、握力に関わる筋肉群です。

なぜ握力が年齢と共に減少しやすいのか、それは脚力などの生活における活動量に比例せず、普段はあまり使われない筋肉だからです。

皆さんも何か物を運んだりする以外で、意識的に握力を鍛えるトレーニングを行っていらっしゃる方は少ないのではないでしょうか。

そのため、握力が低下していると言うことは、全身の筋肉そして健康度合いが悪化している危険があるのです。

この記事では、ある年齢までに体が鍛えられていないと、その後の死亡率が上がるという研究について紹介します。

Reference:Cooper R., BMJ. Physical capability in mid-life and survival over 13 years of follow-up: British birth cohort study.

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身体能力を測定する3つの項目

歳をとる前にある程度の運動機能を持っていないと死亡率が上昇するということは広く知られています。

様々な論文で体力の測定に使われているのは次の3つの方法です。

①握力

左右の手で2回握力を測定して、高い方の値を評価します。

②立ち上がる速さ

イスに座っている状態から立ち上がって再び座ることを10回繰り返して、平均の速さを求めます。

③バランス感覚

目をつぶった状態で片足で立っていられる時間を計測します。

この3試験における身体能力に対して点数をつけた合計点で比較を行います。

では、何歳までに体を鍛えておかなければならないのでしょうか。

53歳までに体を鍛えていないと死亡率が上がる

イギリスの University College London 生涯健康加齢部門の Senior lecturer (日本での准教授相当) である Rachel Cooper 博士らは、53歳時点の運動能力の差が、その後の死亡率に影響を与えることを報告しています。

博士らは、イギリスのデータベースの中で53歳時点の身体能力の記録があった男性1355人、女性1411人について13年間の追跡調査を行いました。

その結果、測定できないほど体が弱っている場合はともかく、運動能力が低い人たちの全死亡率も有意に高いことを発見しました。

合計の2766人中、177人が66歳までに亡くなり、その理由はガンが88人、心血管系疾患が47人、その他が42人でした。

亡くなった人たちは53歳時点での筋力が弱く、不健康な生活習慣を送っており、持病を持ち、社会的地位が低い傾向がありました。

では、どのくらい死亡確率が上昇するのでしょうか。

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歳をとる前に体が弱っていると3.68倍亡くなる確率が高い

これら3つのテスト結果を5段階にわけた最高段階と最低段階の死亡率の差は3.68倍に達しました。

各試験の最高グループと最低グループの死亡率は次のとおりです。

握力:1.98倍

立ち上がる速さ:1.61倍

バランス感覚:2.53倍

また3つの試験をきちんとこなせた人たちと1つでもこなせなかった人たちの死亡率の差は2.81倍。

2つできなかった人たちだと3.95倍。

3つともできなかった人たちだと8.40倍にも上昇しました。

これは試験時に評価もできないほど弱っていたためだと考えられます。

まとめ

老齢を迎える前までに体を鍛えておくことは大切です。

ある程度の年齢までに体が弱っていると、その後の死亡率が有意に上昇することが確かめられています。

特に握力は分かりやすく、握力が 1 kg 強くなると死亡率が3%低下するとする研究(Objectively measured physical capability levels and mortality: systematic review and meta-analysis)もあります。

亡くなる危険性を下げるためにも、握力を鍛える筋肉トレーニングを始めてみませんか?

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